2006年4月24日(月)
衝撃のコクーン歌舞伎
行って参りました「コクーン歌舞伎」北番。面白かった、素晴らしかった、というよりも、「凄まじかった」です。演目は四世鶴屋南北作「東海道四谷怪談」。南番はオーソドックスな歌舞伎スタイルにこだわり、北番は現代劇技法を使って実験的な試みも行う、という対比を見せるわけですが、この北番、物凄かったです・・・感想は、一足先に観劇された鴨さんのレビューとかぶる部分もありますが、やはりそこが肝かと。明日が千秋楽なので、多少のネタバレ御容赦を!
まず、串田和美氏の演出がハンパではありません。四谷怪談ってこんなにコワイのかと身震いし、目をそむけたくなるような展開でした。何が怖いって、お岩の顔とか、化けて出るとかそういう怖さではなく、「人間の怖さ」が全編を通して、「もうやめて、もう許して」と思うほど繰り広げられます。そして、全く救いのない結末。そう、究極の「過剰」を体言してしまったかのよう。向こう側の世界にイっちゃってました。ヘンテコな世界に片足を踏み入れているワタシではありますが、そこから見てもイっちゃってました(笑)。でも、ここまで極限に達すると、ある種気持ちいいことも確か。
有名な「髪梳き」のシーンでもトリハダが立ちましたが、全てをまとめるべきラストシーンがすんごいです。何にも解決していません(笑)。天井の高いシアターコクーンを有効に利用して、上から人は釣り下がってくるわ、はしごで登っていくわ、色んなものが落ちてくるわ、提灯は火を出して燃えるわ、生きてる人も亡くなった人もてんこ盛りに出てくるわ。この図をぼーっと見ていて、「あああああ、なんだかすんごい世界に連れて来られてる・・・」と感じたほどトリップしてました(笑)。鴨さんが書いています通り、これ、万人にはおすすめできないだろうな、と思いました。でも、このバージョンを見れたのは、ほんとに貴重な体験だったと思います。パルコ歌舞伎とは対極に位置すると言ってもよいでしょう。それぞれ、両極端に振れているので、どちらもそれぞれの良さがはっきりと感じられます。コクーンの南番は見れなかったのですが、渋谷歌舞伎合戦、両方見れて良かったなぁ・・・
2006.04.24 05:50 | 歌舞伎 | この記事 | コメント (0) | トラックバック (1)
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